コラム
介護職からの転職理由7選!徹底解説
転職率が高いと言われる介護職。
「なぜ介護職から転職したのか?」気になる方も多いですよね。
今回は、介護職からの転職理由7選を、ご紹介していきたいと思います。
介護職からの転職理由
上記の統計を見ると、
人間関係が理由で介護職から離れた方が34%にも達しています。
業務が大変と言われる介護職ですが、
仕事そのものが嫌になって辞めたという理由は意外に少なく、
職場環境を理由に転職された方が多いことがわかります。
では、具体的にどんなことを理由に介護職からの転職をされた方が多いのか、解説していきます。
介護職からの転職理由① 人間関係での悩み
介護職はチームワークと協調性が最も大切です。
ひとりで仕事をする訳ではなく、職員全員で利用者様の介護に携わるため、
職員同士のこまめな報連相が求められます。
この報連相がひとつでも欠けてしまうと、
トラブルに発展する可能性もあり、
良好な人間関係を築けなくなる恐れがあります。
職員同士の人間関係が悪いと、
連携を図れないことから利用者様へのサービス低下にも繋がり、
円滑なコミュニケーションが取れないと
孤立化してしまう人が出てきてしまいます。
どんなにスキルが高く、ヤル気がある人でも
このようなことがあればモチベーションが低下して
介護職から離れてしまうものです。
特に施設などは外部との関わりが少なく閉鎖的環境になるため、
風通しが悪い職場だと誰にも相談できず、ストレスを抱えやすくなります。
介護職の性質上、
毎日顔を合わせる利用者様との関係性で悩む方も少なくありません。
利用者様への対応は職員全員で解決できることも多いため、
やはり職員同士の良好な関係性が重要視されてきます。
介護職からの転職理由② 待遇面への不満・将来への不安
他の職種に比べると収入が低いと言われている介護職ですが、
毎年少しずつ給与UPはされています。
しかし、明らかに酷い待遇の中で働いている事例もあります。
・勤続年数10年なのにボーナスなし・月収11万
・有資格者・リーダー職でありながら、手当が一切ない
・古くから働いている方が多く、キャリアアップや昇給のチャンスがない
介護職に熱意をもって働く方が多い中、
自分の成果を認められず不満を抱くのは当然のことでしょう。
このような現場だと将来性を期待できず、
転職されてしまう方がいることも頷けます。
介護職からの転職理由③ 労働環境が劣悪
介護職は人手不足の職場も多く、
日常的な忙しさに加えてイレギュラーな事態も起きやすく、
残業が出てきてしまうことも。
・残業時間が月100時間を超えていた
・お盆休みや年末年始の休みが取れない
・お昼休憩がほとんど取れない
24時間体制で運営されている施設や事業所では、
常に誰かが勤務している状態ではありますが、
過度な残業や休憩を取れないような環境は劣悪ですよね…。
一昔前は珍しくない話でしたが、
最近ではこのような働き方を排除すべく、
適正な労働環境を徹底している会社が増えてきています。
介護職からの転職理由④ 経営方針や理念に不信感
多くの施設や事業所では、
多かれ少なかれ経営方針や理念を元に運営をしています。
組織にいる以上はそこでのやり方に合わせて働くことは大事ですが、
自分の理想や思想を持っている人ほど働きにくさを感じてしまうことも。
・人員不足にも関わらず事業所を増やし過ぎて、
現場の職員達の業務が追いつかなくなってしまった
・キャリアアップのチャンスは多いものの、
他社に比べて新人育成が徹底されていない
経営方針や理念に関しては合う合わないの問題もあるので、
自分に合う職場で働けることが理想的ですよね。
介護職からの転職理由⑤ 体力面・身体的な辛さ
夜勤を筆頭に日勤以外のシフトが多い介護職は、昼夜逆転してしまうことも。
色々なシフトが組み合わさることで日々の生活リズムが乱れ、
身体的な辛さ・慢性的な疲労感から転職された方も珍しくありません。
また、職業病とも言われる腰痛に悩まされている介護士も少なくありません。
24時間体制の施設では生活全般の介助がメインとなり、
特に負担の多い移乗介助や入浴介助、
かがむ姿勢での排泄介助など様々な場面で体力を使うため、
腰痛が悪化してしまい、やむを得ず介護職を退く方も多いです。
このような事例を重く見た会社も多く、
最近では持ち上げない・力を入れなくても介助できる方法
を実践している施設が増えてきています。
介護職からの転職理由⑥ 生活環境が変わった
結婚や出産などのライフスタイルの変化で介護職での勤務が難しくなり、
介護職から離れる方は非常に多いです。
夜勤や遅番がある職場だと出産や育児との両立が難しく、
体力面でも不安材料が多いため、
介護職以外の仕事に転職される方も珍しくありません。
しかし、女性が多く活躍される介護職は育児への理解も強く、
子育てが落ち着いた頃に職場復帰されることが多いのも特徴です。
介護職からの転職理由⑦ 新しい仕事に興味を持った
若年層の方に多い理由ですが、
介護職とは全く違う仕事をしてみたくて転職したケースです。
介護職で培った協調性・コミュニケーション能力は大きな武器であり、
これを活かし異業種で活躍されることは素晴らしいことですよね。
介護職は復帰する人も多い!?
意外かもしれませんが、介護職を離れ他の仕事に就いてその数年後に、
介護職へ復帰される方も少なくありません。
上記のグラフを見ると、資格や経験を活かせること、
他の仕事よりも達成感を感じられることを理由に復帰される方が多いですね。
人と関わることが好きな方や誰かの役に立ちたいという思いが強い方は、
介護職が合っている仕事であることがわかります。
介護職へ再復帰する時のポイント
ブランクがあったり転職された時の理由などで、
躊躇してしまう方もいると思いますが、
復帰する際にポイントを抑えれば安心して介護職で働くことができます。
ポイントその1 再就職準備金
介護の現場で経験のある有資格者が再就職するために、
必要な資金を無利子で貸与してくれる制度を再就職準備金と言います。
利用条件はいくつかありますが、
二年間の介護職員として勤務することで全額免除され、
これは非常勤でも対象になります。
復帰を考えている方には、是非活用していただきたい制度です!
ポイントその2 自分に合う職場をじっくり選ぶ
過去の失敗や嫌な経験があると働きたくても不安になってしまうものです。
新しい職場ではストレスなく働くために、
色々な施設や事業所に話を聞いてみることがオススメです。
経営者や役職がある方に話を聞くこと、
実際の現場を見学させてくれる会社も多いので、
自分の目で確認して選ぶことが失敗を避けるポイントのひとつです。
ポイントその3 同じ介護職でも違う職種に就いてみる
同じ介護でも色々な職種があります。
職種によって働き方が全く異なるので、
思い切って以前とは違う職種に就いてみるのも良いかもしれません。
まとめ
ネガティブな転職理由もありますが、
転職理由は他の業種でも似ている部分がありますよね。
介護業界に関わらず、一日の大半を占める職場を選ぶことは、
それだけ重要ということがわかると思います。
現在介護職を離れている方、これから介護職を検討されている方、
全ての方が安心して働けるような職場に出会えることを願っております。