コラム

介護業界で給料が上がる人・上がらな い人

介護職で働いていると必ずと言っていいほど取り上げられる「給料」について。

この記事を目に留めて下さった方の中には、
給料が上がらなかった経験があったり給料を上げたい
と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

いざ給料のことを考えてみると、
どんな人が給料が上がるのか意外とわからないものですよね。

今回は「介護業界で給料が上がる人・上がらない人」について
解説していきたいと思います。

介護業界の平均給料

介護業界の平均給料

あくまで一例ではありますが、
介護職全体の平均年金はおおよそ379万円・平均月収は26万円
とされています。

働くエリアや勤務形態によっても変わってくるので、
目安として認識していただけたらと思います。

介護業界で給料が上がりやすい人

①資格を持っている

介護業界で働くうえで介護福祉士や社会福祉士などの
資格を持っている人は非常に強みです。

有資格者であると基本給や手当が考慮されることも多く、
何かしらの資格を持っている人は
給料が上がるチャンスが多いと言えるでしょう。


②勤続年数が長い

最近では「介護職員処遇改善手当」が発令されて話題にもなりました。

介護職員処遇改善手当とは
能力・経験がある介護職員のために介護報酬を上げる支給制度で、
様々な条件がありますが「10年以上の勤続者」が対象とされています。

この制度を取り入れている事業所も毎年増えていることもあり、
勤続年数の長い介護職員は給料が上がっているケースが増えています。


③夜勤専属または夜勤の回数が多い

介護職員の中で特に給料が上がっている人の多くは、
夜勤専属や夜勤の回数が多いことがあげられます。

他の業種でも夜勤は手当が高いと言われていますが、
介護職も同様に夜勤手当が高いことから、
給料が高い介護職員は
夜勤を中心に働いている事例もたくさん見受けられます。


④ケアマネージャーまたは生活相談員

介護職員からキャリアアップして
ケアマネージャーや生活相談員として働く方の多くは、
給料が上がっていることがほとんどです。

特にケアマネージャーは介護業界の中でも高収入なので、
介護職員として働きながら資格取得を目指す人が多いのも特徴です。

介護業界で給料が上がりにくい人

①無資格

資格を持っていなくても特養などの施設では働くことができます。

未経験の方でも安心して働けることは介護業界の魅力ではありますが、
無資格だと資格手当がないので、
給料が上がらない人の多くがこのケースとも言えるでしょう。

あるデータによると介護福祉士の人よりも
無資格の人は月給5万円も少ないとされており、
いかに資格の有無が給料に影響しているかわかります。


②経験年数が浅い

どうしても経験が浅いと給料は上がりにくいです。

最初の給料の低さに驚いてしまった方もいるかもしれません。

ですが、勤続年数を重ねることで昇給できる会社が多く、
他の業種よりもキャリアアップできるチャンスが多いのが介護業界です!

昇給制度について会社に確認してみると良いかもしれません。


③人件費コストカットの影響

介護報酬は政府によって決められているので、
増やすことはできないのが現状です。

介護施設などでは介護報酬の7割近くが人件費にあてられていますが、
訪問介護事業所ではなんと9割近いとされています。

このような背景から規模が小さい会社などでは人件費がよりかかるため、
給料を上げたくても上げられないという深刻なケースもあるようです。


④勤務態度が悪すぎる場合

これは稀な事例ではありますが、
勤務態度の不良や協調性が欠如している場合、
会社としては給料は上げられないですよね…。

最悪、減給処分や解雇になってしまうことも…。
やはりどの職業でも同じですが、
お互い人間なので気持ち良く働けるようにすることが大切ですよね。

介護業界で給料を上げるポイント

【1】 資格を取得して給料UP

介護業界で給料を上げるには資格を取得することが確実です!
未経験の方や資格がない方には少しハードかも…?
と感じてしまうかもしれませんが全くそんなことはありません。


①介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)

「ヘルパー2級」を聞いたことがある方は多いと思いますが、
2013年に廃止され、現在は「介護職員初任者研修」という名称に変わりました。

介護職が未経験の人、
現場で働いているけど無資格の人に是非取得していただきたい資格です!

数ある介護職の中で最も簡単に短期間で取得できる資格ですので、
介護職に就くためのスタート的な資格でもあります。

介護職員初任者研修を取得していると、
資格手当を付ける会社も増えてきているので、
介護職に就いたことがない人も
最初から資格手当をもらうチャンスが広がるでしょう。


②介護福祉士

介護福祉士は国家資格であり、
最も認知度が高く専門職としての技術や知識を
有していることを証明してくれる資格です。

給料が上がることはもちろんのこと、
資格手当が厚くキャリアアップも目指しやすいので
実務経験を積みながら取得される方も多いです。

介護福祉士の受験資格は3つのルートがあります。

・実務経験3年
・養成所(介護福祉士養成施設など)を卒業
・福祉系高校を卒業

この資格があって損をすることは絶対にないので、
是非介護福祉士を目指していただけたらと思います!


③ケアマネージャー

介護職の中で最も給料が上がると言われるケアマネージャー。

ケアマネージャーの受験資格は、
医療や福祉の国家資格保有者として
5年以上の勤務経験があることが条件とされています。

難易度は高いですが、
介護業界の処遇改善の動きを受けて、
更なる給料UPが期待できる資格でしょう!


【2】 勤務形態を変える&転職してみる

冒頭でもお伝えした通り、
夜勤の回数を増やしたりすることもオススメですが
物理的に難しい側面もあるでしょう。

これまでの経験や能力を活かし、
好条件の職場へ転職して給料UPを目指すこともひとつの方法です。

キャリアアップ制度が取り入れられていなかったり
手当が薄いとモチベーションも下がってしまうもの。

処遇改善が広まってきている今だからこそ、
以前よりも待遇が良い求人が増えているので、
介護報酬加算の実績がある会社を選んでみることもオススメです!

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